2014-05-13 閲覧数(3888)
1月17日(ブルームバーグ):1月6-10日の週の日本株市場で、海外投資家は11週ぶりに売り越した。昨年末に急伸した反動に加え、年初の米国株がつまずいた影響で大発会は6年ぶりに下落するなど、調整色が強まった中、海外勢の売越額は1年半ぶりの大きさとなった。
東京証券取引所が17日午後に発表した投資部門別売買状況(東京、名古屋2市場1・2部等合計)によると、同週に海外勢は1593億円売り越した。売越額は、2012年6月1週(2171億円)以来の大きさ。
東洋証券投資情報部の檜和田浩昭シニアストラテジストは。「昨年まで日経平均だけが上がっていく動きがあり、それに対する海外投資家のリスク回避の売りが出た」と見る。また、「米雇用統計の発表も控え、ポジション整理の売りも出た」と話している。
同週の日経平均株価は、昨年の大納会に比べ379円25銭(2.3%)安の1万5912円6銭と5週ぶりに反落。週末10日は、株価指数オプション1月限の特別清算値(SQ)算出でもあった。
対照的に個人投資家は5週ぶりに買い越し、買越額は3006億円と昨年5月4週以来の大きさに膨らんだ。檜和田氏は「少額投資非課税制度(NISA)が始まった影響もあり、先高観もある。押し目で個人が買う動きが表れた」と言う。
SBI証券が15日に公表したデータによれば、年明け最初の取引になった同週に、同証のNISA口座で買い付けられた国内 株式の人気ランキングは武田薬品工業、キヤノン、ソフトバンク、みずほフィナンシャルグループ、三菱商事の順だった。時価総額1兆円以上の大企業で、配当 利回りの高い銘柄が人気、と同証では受け止めている。
このほかの部門別動向は、信託銀行が5週連続で買い越し、買越額は253億円。一方で投資信託は3週ぶりに売り越し、売越額は420億円だった。生保・損保は19週連続で売り越した。
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