2014-05-15 読み込み(3911)
中国-北東アジア博覧会は中国国内他の政府主導型の展示会と比較すると、開催の難しさとありがたさが目立つ。その難しさは、北東アジア地域の複雑な情勢、諸国の経済発展のアンバランスなどのところにある。補完性が強いとはいえ、歴史と現実上の様々な原因で、諸国を一丸とすることは極めて難しいのである。
にも関わらず、北東アジア博覧会は8年間連続で開催され、しかもその影響力が拡大しつつある。世界唯一のアジア6カ国の政治要人を集められるプラットフォームとなったばかりではなく、北東アジア地域協力の推進、東北旧工業基地振興の促進、吉林省企業誘致の拡大と対外影響力の向上などの面で掛け替えのない役割を果たしている。
2013年は、北東アジア博覧会が改名・昇格後の第1回である。レベルアップされた博覧会のこれからの発展方向について、中国会議・展示経済研究会の储祥銀副会長はこのほど、自分の見解を次のように述べた。
北東アジア博覧会は中国政府主導する博覧会の中でわりと早く、大きく成長した博覧会の一つである。その原因は主に2つがあると考えられる。一つは、政府から多大な支持をもらったからである。北東アジア博覧会は東北地域における国家レベル、国際レベルの展示会プラットフォームとして、商務部及び他の関連部門からの力強い支持を得た。もちろん、吉林省の「全省のをあげて博覧会を開催する」というメカニズムに負うところも多かった。もう一つは、北東アジア博覧会が8年間、市場化の道を歩んで、ある程度の経験を積み重ねてきた。それも北東アジア博覧会の成功を確保する重要な要因の一つであるとみられる。
今後、政府支援と市場運営の「両足」を使うことは、今までの8回の博覧会の成功の原因でれば、今後の中国-北東アジア博覧会を発展させる道でもある。今年の中国-北東アジア博覧会は後援者と運営者とも増えた。それは政府資源の増加にイコールであるが、各方面の資源を調整する能力がより求められるようになった。うまく調整できれば、博覧会は必ず発展していくだろう。その次に、展示会の持続的成功を実現するため、政府からの多大なる支援はもちろんのことで、市場の力強い支えも欠かせない。今後、中国-北東アジア博覧会は市場化の道を模索し、市場進出を拡大し、市場でより多くの協力者と発展契機を見つけることが重要である。
では、その「両足」をどう扱ったらうまく歩けるのかは、問題となってくる。国際の経験を踏まえれば、中国の特色ある会議展示業界の管理体制を確立するには、十分に政府、企業と業者協会の役割を果たし、最大限に市場メカニズムを生かすことで会議展示業界の管理と運営を完備させることが必要だ。会議・展示業界の発展の中で、政府、企業、協会はそれぞれ自分の職責を果たすべきだ。政府はマクロコントロールし、企業は自主的経営に力を入れ、協会は業界内の交流と調整を行ってこそ、三位一体という会議展示業界の経営管理体制が構築でき、三者それぞれの居場所を見つけ、同じゲームルールの中で自分なりの役割を発揮することができる。
続いて、協会内の交流については、貿易促進会の例が挙げられた。中国貿易促進会は政府とのつながりが強くて、世界の多くの都市に事務所があり、自分の貿易促進網を有している。現在、中国-北東アジア博覧会の後援側として、今後二つの面で自分の役割を果たせる。1つは、中国-北東アジア博覧会の世界での知名度と影響力の拡大を図ることであり、もう1つは、数多くの参与者と見学者を惹きつけることである。博覧会組織委員会は十分に中国貿易促進会を含める諸後援側の資源と優位を活用し、絶えず模索・改革・革新に取り組み、博覧会規模の拡大を目指すと同時に、中国の特色ある会議展示業界の経営管理体制の構築に貴重な経験を蓄積することも可能だということである。
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